ファンダメンタルズ分析を詳しく触れる前に、ファンダメンタルズについて、簡単に紹介したいと思います。

ファンダメンタルズとは、経済が変動する基本的な条件全てを指します。
例えば、雇用統計指数や経済成長率、物価上昇率、政策金利など一国の経済、景気動向を測る指標を指します。
テレビのニュースなどで聞いたことがある言葉ばかりではないでしょうか？とても国の経済動向を掴むためにも重要な指標だからこそ、テレビでも報道するのです。

１つのケースを紹介します。
それまでも怪しい雲行きであったアメリカと中国の経済対立は、2019年にお互いの輸入品目に関税を掛け合う関税合戦に発展しました。
経済規模で1位2位の国同士の報復関税、それは両国のみならず世界中の経済に悪影響を与えかねないものになるのは、誰が見ても明らかでした。

世界規模の経済危機が発生すると、ほぼ必ず発生することがあります。
それは、世界中から安全通貨と認識されている日本円への買いの集中です(東日本大震災の時ですら、日本円の買い注文が集中しました)。

日本円に買いが集まる=円高になるということです。
米中貿易戦争からドル円などで円が高くなったこと、チャートを見ると確認できると思います。